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◆できる仕事に「眠り」の効用



       最もよい休養は「睡眠」/新陳代謝回復でつく復元力

 (世界日報 2008/6/13)


メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄


■「メカ社会」に増える眼精疲労

 禅の言葉に「飢(う)え来たりて飯(はん)を喫(きっ)し、倦(う)み来たりて眠る」とある。

 即ち“お腹がすいたらご飯を食べ、疲れたら眠る”という当たり前のあるがままの生き方を説いたもので、これは臨済宗の開祖、臨済義玄の言行録『臨済録』に書いてある禅語である。

 確かに、“疲労は最善の枕である”とアメリカのベンジャミン・フランクリンは述べているし、また疲れたときに眠る休養に勝るものはないことを、スイスの法律学者、C・ヒルティも“あらゆる休養のなかで最もよいのは眠りである”と明言している(『幸福論』第三部・三)。

 昨今、「睡眠障害」や「眼精疲労」に悩まされている人が増えている。その背後には、長時間パソコン作業に従事する「メカ社会」の現状を無視することができないであろう。

 シカゴ大学のE・ジェイコブソン(臨床生理学研究所長)は、“目の筋肉の疲れをリラックスさせることができれば、人間は悩みを忘れることができるであろう”とまで語っている。つまり、「眼精疲労」は全神経エネルギーの四分の一(25%)を消耗しているという。

 長時間近くを見ていると、水晶体を調整する毛様体筋が緊張して疲れる。特に四十歳代後半以降は、目の調整力が低下するので時々筋肉をリラックスさせ、休んで遠くを見てリフレッシュすることが必要ではなかろうか。

 ジェイコブソンは、“疲労と悩みの予防の最も有効な方法は、休養すること、しかも疲れる前に休息すること”で「積極的休養法」を説いている。なぜならば、心身にダメージを与えるストレス(マイナスのエネルギー)がミトコンドリア(細胞内の生命体)に作用して、新陳代謝を妨げる。ところが休息や睡眠は、この新陳代謝力(細胞の生まれ変わり)を回復させて、生体の復元力で身を守ってくれるのである。

■煩雑な世事を忘れ脳を活性化

 次に睡眠時間と睡眠リズムも大事であり、日大医学部講師、兼板佳孝(睡眠疫学)は、睡眠時間が七時間位の人が最も「うつ病」(気分障害)になる確率が低いという調査報告をしている(平成十八年十二月一日付「読売」・夕刊)。

 また、米国スタンフォード大学(人間熟眠研究所)によると、睡眠不足が潰瘍・心血管疾患・高血圧・記憶力低下など深刻な問題を引き起こすと警告しているし、更にニュージランド・オークランド大学(研究チーム)によると睡眠不足は情緒不安定や行動障害を引き起こす危険性が高いという(本紙・平成二十年一月四日付)。従って、眠ることによって、煩雑な世事を忘れて脳を活性化させることができ、心身ともに健やかにする。

 いみじくも、“眠ること、それは無関心になることである”と語ったのは、ベルグソン(フランスの哲学者)である。

 「不眠症」の多くは、何かに捉われて、不安と焦りに苛まれているのではなかろうか。

 焦らず、捉われない生き方が大事であると同時に、「不眠症」を解消する秘けつは、生活リズムを規則的にし、努めて朝早く起きて日光を浴びて、セロトニン(神経の伝達分物)の分泌をよくすることによって、気分が落ち着いて、少しずつ意欲が湧いて来る。無理をせずに、上手に睡眠リズムに乗せていく工夫を試みてはいかがだろうか。

 また近ごろ、子供たちの「朝寝坊の宵張り型」の傾向のなかで、朝食を食べない「欠食児」が多くみられることは実に嘆かわしいことである。

 文科省が“早寝早起き朝ご飯”を提唱するまでもなく、基本的な生活習慣の確立こそ、生きる基本であり、特に脳の発達を考えれば、記憶力と睡眠とは密接な関連があり、脳の記憶の倉庫(海馬)の扉は、睡眠中に開いて記憶として残る。従って日中に感動したり、興味深く熱中した学習は睡眠を通して記憶の中枢である海馬という倉庫に蓄えられて、必要に応じて記憶のなかから蘇ってくるのである。

■自分にあった良い眠りを保つ

 更に大事なことは、睡眠の質である。

 脳の休養のために、睡眠はその質が問われる。

 アメリカの外科医、ドワイトによれば、「夜十二時前の睡眠は脳の休養に良く、十二時前の一時間の睡眠は十二時過ぎの二時間に相当する位、脳の疲れを回復してくれる」という。

 また、古くより“食後の睡眠は銀、食前の睡眠は金”といわれているが、よく眠った後の食事は実においしく消化吸収もよい。

 また、“食後の睡眠は万病の薬”とまで言われる程に、食後胃を休めることは、代謝力をよくすると同時に免疫力を高めることにもなる。

 いずれにせよ人間は眠らずには生きられないものであるが故に、いかに自分にあった睡眠を保つかということは大事なことである。

 イギリスの劇作家、W・シェークスピアが“快い眠りこそ、自然が人間に与えてくれるやさしい看護婦である”と語っている(「ヘンリー四世」)ように、努めて快眠・熟眠・安眠を心掛けたいものである。
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by sakura4987 | 2008-06-17 11:37

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