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◆「高山正之の変見自在」  日本の急務



(週刊新潮 2008/7/31日号)

 伊豆の下田が好きで、よく出かける。この半島は東海岸は石ころばかり、西海岸は泥の浜で、下田辺りだけが臼い砂浜になる。海の底がとてもきれいなのだ。そんな海で遊んで、うまい蕎麦を食って週明けに伊豆急で帰る。

 その朝もいつもと同じように早立ちの踊り子号に乗った。乗客は少なく一車両に十人ちょっとか。大方が一人客で、どんな週末を過ごしたのか一様にけだるそうに車窓に流れる景色に目をやっていた。静かな車内。それを破って中年女の声が響いた。河津辺りだったと思う。

 「人様の財布に手をつけて」「恥さらしが」

 勝手に耳に飛び込んでくる言葉をつなぐと、甥っ子が転がり込んでこのおばさんの亭主や祖父のカネを盗んでは遊び歩く。仕事もしない。反省もない。ダメな身内を持った不幸は分かるが、声が大きすぎないか。乗客の我慢が限界に来たころ、おばさんもブチ切れた。「パスポート持っているんだろ。このままさっさと国に帰れ」

 乗客「?」。

 「テポドンでも何でも撃ち込むがいい」「日本人はね、普段笑っていても怒ったら怖いんだから」「お前の国なんか……」なんとダメ男は北朝鮮からきていた。おばさんは日本人と結婚した在日か、もう帰化したか。いずれにせよ北の同胞が日本人に迷惑をかけ、心を痛めているという立場のようだ。

 好奇心に負けて立って後ろを見ると五十絡みのおばさんがいて、隣の下駄みたいな顔をした茶髪男がこっちを睨んでいた。

 踊り子号は熱海に停まり、おばさんの声は途絶えたが、乗客は彼女のいう日本人評をちょっと嬉しく思い、同時に彼らがそんなに自由に日本に出入りできるのか疑間を覚えたものだ。

 先日の朝日新聞に済州島事件の話があった。戦後間もなく、島に共産分子が入り込み三万人の島民が殺されたという事件だ。自立できない国の悲劇だが、このとき小舟に乗って「三千人が日本に難を逃れてきた」とあった。大した数の難民だ。小舟というから不法入国だろう。

 しかし日本はそんな彼らを逮捕したり送り返したりはしなかった。記事はその難民が語っているが、日本のそうした寛大な受け入れに感謝する言葉はない。

 前後して脱北女性が「北朝鮮を地上の楽園と偽った」と朝総連相手に賠償請求訴訟を起こしたという記事が載っていた。訴える相手は朝日新聞ではないかと思うが、それはともかく、女性は脱北のあと韓国経由で「3年前日本に戻った」とあった。

 彼女は北朝鮮人だ。母国がろくでもないから逃げ出すというのもずいぶん身勝手だが、それで日本に「戻った」はないだろう。それとも踊り子号の茶髪男を含めて南北朝鮮人ならだれでもいつでも日本に出たり入ったりできるということなのだろうか。

 で、法務省に聞いてみてびっくりだ。昨年夏、青森に小舟が漂着したが、済州島だろうが北だろうが小舟で日本にやってくるのは防ぎようがない。それに北の人間でも今は身元引受人がいればOKで、あの茶髪男も含め年間二百五十人は来ている。

 OKになったのは金正日が拉致を認める十年も前からのことだ。拉致家族が今でもあっちに探しに行けないというのに。

 脱北女性についても、かつて在日だと日本への出入りは自由らしい。外人に求められる入国時の指紋取りも顔写真撮りも朝日新聞の尽力で免除される。

 外人の永住には「素行善良」「生計を営める資産と能力」が必要だが、在日はこれも不要で、のっけから生活保護も受けられる。永住者は犯罪など日本に害する行為をすれば追放になるが、在日はこれも免除される。強制連行の嘘を並べては日本を誹諺してきた姜尚中も追放できない。

 ただ懲役七年以上の殺人をやるとさしもの在日も国外追放はできる。しかし日本人妻を新婚初夜に殺して懲役十一年を食った朴敏欽はじめ戦後この方、在日殺人犯はだれも追放されていない。

 せめて危険な殺入犯だけでも追放する。これは死刑執行以上に法治国家日本の急務といえないか。
by sakura4987 | 2008-08-05 15:43

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