◆【Re:社会部】はい、私のことです…
(産経 2008/9/6)
夏休みの宿題の「読書感想文」が大嫌いでした。本は好きなのですが、原稿用紙に向かうと、一向に筆が進まないのです。本の中身を、どう咀嚼(そしゃく)していいのか悩んでしまうのです。
休み中に書き上げられずに、9月10日ごろになって提出したこともあります。高校3年時には、前年に出した感想文を再提出してしまった思い出も。
新聞記者になり、書くことは苦ではなくなってきました。時効とは思いませんが告白すると、5年前、やはり原稿用紙を前に悪戦苦闘する自分の子供の感想文を赤ペン添削したことがあります。
作品は市の感想文コンクールで入選。子供は大喜びでしたが、私は気合を入れた添削作品が、県や全国レベルではなく、市レベルの入選に終わったことにがっくり。文章の未熟さを痛感し、翌年以降の添削をやめました。
先日、文部科学省が小6と中3を対象に実施した全国一斉学力テストの結果を公表しました。「考える力」を試す問題は相変わらず成績が悪いとか。
記事には国語作文教育研究所の宮川俊彦さんが「読解力の問題ができないのは、他者への関心が薄れているため。相手の気持ちを読めない人間が、いろいろな立場の人間の視点がわかるはずがない」とコメントしていました。
ごもっともな指摘。自分のこととして受け止めました。