◆【次代への名言】1月26日・盛田昭夫
(産経 2009/1/26)
■「ビジネスというオリンピックに参加した以上、会社は絶対に勝たなければならない」(盛田昭夫)
「日本は非常に恵まれた環境にあって、ビジネスマンではなくてサラリーマンでやっていける」とも言っている。
大正10(1921)年のきょう、名古屋で400年続く造り酒屋の跡取りとして生まれ、戦後、ゼロから「世界のソニー」を創(つく)りあげた盛田昭夫。こうしたビジネスに対する厳しい姿勢は一種の手段であって目的は別にある。彼は記す。「『(消費者、株主、社員を含め)ソニーと関係のあるすべての人を幸福にすること』。これは経営者としての私の使命というべきかもしれない」(『21世紀へ』)
彼は、ものを申してこそ真の友-という信念をもった国際人でもあった。共著『「NO」と言える日本』では、米国の「日本たたき」に対して、米産業界や議会の矛盾を突いて「米国こそアンフェアである」と反論し、さらにこうつづっている。「今やアメリカは自分で物をつくらずに、お金を左右することだけで楽しんで儲(もう)けているのです。(中略)物に知恵をつけて価値を高めるのが本当のビジネスだ、と私は言うのですが、アメリカは、だんだんそのことを忘れてきている。それは恐ろしいことです」
「100年に1度」がやってくる20年近く前のことばである。

