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◆【岩崎慶市のけいざい独言】国を左右する指導者の大局観



 (産経 2009/2/24)


 漢字の読み間違いや前言撤回、そして中川前財務相辞任でのちぐはぐな対応など、麻生首相の指導者としての資質が問われている。確かにこれだけでも問題だが、宰相の要諦(ようてい)である大局観にも批判が噴出しだした。

 「日本経済は米欧に比べて傷が浅い」

 この認識が指導者として危機感に欠けるというのだ。なるほど、世界的不況の反映で昨年10~12月期の国内総生産(GDP)が年率で2桁(けた)マイナスと、米欧に比べても大幅に落ち込んだような局面で語るべき言葉ではない。

 だが、小欄はこの認識が必ずしも間違っていると思わない。今も米欧のような金融危機が発生しているわけではないからだ。問題は、なのになぜ実体経済の悪化がひどいかである。

 その最大の原因は多くの識者の分析通り、輸出の大幅減少にある。それが設備投資、雇用、個人消費に影響し総崩れになっている。つまり、経営者や消費者のマインドがいかに急速に冷え込んだかである。

 これについて首相は先の国会答弁で「合成の誤謬(ごびゅう)」なる専門用語を使って説明した。個々の企業や消費者の身を削る行動自体は正しくても、経済全体ではマイナス作用を加速させるという意味だが、この認識も間違っていない。

 では、何がそうしたマインドを醸成したのか。輸出減だけでなく首相の大局認識がここで問題になる。昨年秋ごろから、首相はことさら「100年に1度の危機」との認識を喧伝(けんでん)し続け、それを盾に定額給付金をはじめとしたばらまき政策を次々と策定してきた。

 危機の震源地米国では「100年に1度」でも、当時の日本は文字通り「欧米に比べて傷が浅い」状況だった。それなのに一国の指導者があれだけ列島中で不安感をあおれば、健康な人まで病気になってしまう。

 大局認識のズレを指摘せざるを得ない。いや、それを承知の上で選挙目当てにばらまき政策を正当化するキャッチコピーとして「100年に1度」を使ったのだとしたら、それこそ首相がよく口にする矜恃(きょうじ)が問われよう。

 過ぎたことだが、昨秋に「傷は浅い」と国民を元気づけ、真っ先に金融資本市場対策などを徹底していたら展開は随分違ったろう。指導者の大局観は国を左右するのである。=おわり
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by sakura4987 | 2009-02-25 16:01

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