◆「国連の罪、ポル=ポトより重い」フン=セン首相
(カンボジアウォッチニュース 2009/3/2)
http://cambodiawatch.net/cwnews/kokusai/20090302.php
カンボジアのフン=セン首相は24日、全国生中継された国立教育大学卒業式における演説で、1980年代になってもクメール=ルージュを支援しつづけた国連の罪はポル=ポトよりも重いと指摘し、国連を訴追するべきだと述べた。
「一部の人々は1975年~1979年当時、ポル=ポト派による虐殺が進行中であることを知りながら、同体制に対する支援を1993年まで継続した。もし知らなかったのならそれはその人々の過ちではないが、彼らはそれを知っていたのであり、そのうえで協力していた。彼らはポル=ポトよりさらに大きな罪を犯したのだ」と首相。
「ポル=ポト派を訴追するのなら、その前にまず国連を訴追しなければならない。1979年から1991年までポル=ポトを支援しつづけた国々も、訴追されなければならない」と首相。
「いま彼らはこれ見よがしに裁判をやっている。裁判は終わりはしないだろう。我々は1979年にすでに裁判をやったにもかかわらず、彼らはそれを認めようとしない。彼らがやっていることは一事再理であり、かつそれを莫大な金をかけてややこしくやっているだけだ」と首相は述べた。
国連戦犯法廷のHelen Jarvis広報官は、演説を聴いていないのでコメントできないと述べた。
国連のレジデント コーディネーターDouglas Broderickは、代弁者Beth Neateを通じて、演説を見聞きしていないのでコメントできないと述べた。