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◆マックス・ヴェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」



                  【論説委員「私の1本」】福島敏雄

 (産経 2009/4/3)


 カジノ資本主義や強欲資本主義など、どうも最近の資本主義は評判がよくない。サブプライムローンの破綻(はたん)によって、アメリカの金融マンや経営者がカジノの胴元並みに強欲だったことが明らかになったからであろう。

 だが「カジノ」や「強欲」は資本主義の歪曲(わいきょく)形態であって、マックス・ヴェーバーが描く労働者たちや経営者の姿とはまったく異なる。

 ルターにはじまるプロテスタンティズムでは、職業はドイツ語で「Beruf(ベルーフ)」と記される。英語では言えば「calling(コーリング)」にあたる。単なる仕事ではなく、神からの召命としての「天職」という意味も持つ。

 こうした職業観においては、神を裏切らないように、勤労が義務づけられる。稼いだカネも神から与えられたものであり、ムダ遣いなどをせずに節約しなければならない。それが「プロテスタンティズムの倫理」ということになる。

 ビル・ゲイツ氏など、巨額なカネを福祉や慈善などに寄付する「倫理」を持った経営者もいることはいる。だがヴェーバーは、同書を発刊した1920年の段階で、アメリカには営利一方に走る「末人たち」が到来する可能性があると予言した。末人とは、こんな人たちである。

 「精神のない専門人、心情のない享楽人。この無のもの(ニヒツ)は、人間性のかつて達したことのない段階まで登りつめた、と自惚(うぬぼ)れるだろう」

 ようするに「世も末の人」のことである。いまや資本主義は「末人資本主義」になったのである。
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by sakura4987 | 2009-04-04 07:39

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